竹中工務店では2015年1月5日に年賀式が執り行われました
新年明けましておめでとうございます。
我々を取り巻く様々な社会環境が大きく変化する中で、本年もこのように皆様と共に2015年の新春を迎えさせていただきましたことに深く感謝し、竹中工務店の皆様方には改めて厚く御礼申し上げます。
さて昨年一年を振り返りますと、内外の経済環境の改善に伴い、多くの企業が業績を伸ばし、建設市場も環境が改善されつつあります。
一方で 私たちは、人命や市民生活に大きな影響を及ぼす仕事に携わっていると言う事を今一度肝に銘じ、緊張感を持って竹中工務店と共に全力で仕事に取り組んで参らなければなりません。
建設業に対する社会の期待が大きく変化しつつある今、我々専門工事業者は、慢性的な技能労働者の不足、技能労働者の処遇改善、社会保険未加入問題、女性技能労働者の活躍等、業界全体として取り組む課題が多くあります。
一部明るさは取り戻してはおりますが、東京オリンピック終了後の建設需要の不透明さなどもあり 依然厳しい状況が続くものと思われます。
これらの課題解決に向け、『安全』・『品質』・『生産』・『人材』・『法令遵守』の五つの分野について、本年の大阪竹和会基本方針を定めました。
『安全』につきましては、特に、墜落・転落防止策を最重点に置き、事業主による安全巡回等、従来の活動の徹底と共に、安全体感研修等により災害リスクに対する感性を高め、現地、現物、現時に即した災害防止活動に取り組み、ヒューマンエラー防止のための指差呼称運動の励行を実施し、災害の未然防止に努め、本年も安全環境部と連携を取りながら、内勤部門、作業所、協力会社が三位一体となった安全管理の徹底を図ります。
『品質』については、品質リスクアセスメント手法を活用した「品質問題未然防止活動」の取組みを推進し定着させていきます。そして施工計画、期中における改善活動を継続展開し、更なる施工品質の向上を図ります。
『生産力の確保』並びに『生産性の向上』については、プロジェクトへの早期参画と、工事に適応した人材・技術を結集し、竹和会会員企業のノウハウを積極的に提供し、プロジェクトの作り込みに貢献していきます。
『人材の育成・確保』につきましては、昨年実施し好評を得た高校生インターンシップの受け入れについては職種を拡大して継続実施し、更に秋には建築体験フェアを開催し、技術・技能の向上などの活動を通じて、女性技能労働者を含めた若年層の確保・育成について活動を展開してまいります。また大阪竹和会HPを通じて、これらの情報を共有することで新規入職者の促進を行ない竹和会の基盤確保を図ります。
更に、竹中工務店と若年層の処遇改善や定着に向けて意見交換等行う場を設け、次世代を担う人材を育成していきます。
『法令遵守の徹底』については、法定福利費を別枠計上した標準見積書を定着させることにより、社会保険加入の促進と支援活動を展開していきます。
以上、これらの方針をかかげ、我々竹和会会員が協力会社の先頭に立ち「想いをかたちに 未来へつなぐ」という竹中グループメッセージを共有し、建築No.1の一員とし て、より強い大阪竹和会を目指し、全力を投じて邁進して参ります。
終わりに、皆様のますますのご発展を願いますとともに、ご健勝とご多幸を心から祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
2015年1月5日
大阪竹和会 会長 一貫坂 彰